こんにちは、不登校セラピーと子供自信協会の代表理事の新井てるかずです。

 

突然ですが、ボディースティッチって、みなさんご存知ですか?

ボディースティッチはディズニーのキャラではなく、身体に直接、糸を指して、縫い物をすることです。

今、週刊ヤングジャンプという人気のあるマンガ雑誌に、東京喰種トーキョーグールが連載されています。

登場人物に異常な子供時代を送って、少し精神が壊れて、身体にボディースティッチを施したキャラが出てきます。

そのキャラの影響かそれ以外かわからないのですが、あっという間に広がりました。

 

ボディースティッチは、最近ある高校生の女の子のカウンセリング中に、その子から教えてもらった話で出てきたものです。

その女の子の友達にはボディースティッチをしている子が実際にいて、やはり少し心が病んだ子らしいです。

その女の子から話を聞いて、ネットで写真を見たときには驚愕の一言でした。

「痛くないのか!」

ただただ

「痛くないのか!」

の一言でした。

写真を見ていて感じたのは、これはアートと自傷行為の中間の感じだなあということです。

心を病んだ人は、肉体的な痛みを心地よい快で感じることがあります。

自己肯定感が低いので、自分本来の姿ではなく、様々な装飾を施そうとするのです。

私が関わった別の不登校の女の子は、ピアスの穴を片耳で4つも5つも開けていました。

それでも彼女は言っていました。

「もっとピアスを開けたい!」

なぜ開けたいのかを聞くと、ピアスの穴を開けるときの痛みが快感らしいです。

これも自傷行為の1つです。

 

もしあなたのお子さんが自分の何かを大事にしなくなったら、それはSOSのサインだと思ってください。

もしくは人を大事にしなくなったら、それもまたSOSのサインです。

 

SOSのサインを発している子供たちに救いの手を差し伸べる日本教育相談学会

先日行われた日本教育相談学会で、SOSのサインを発している子供たちに救いの手を差し伸べようとしている人たちの集まりがありました。

日本教育相談学会では、子供教育行政に関わる現場の先生方から、文科省の偉い人まで、様々な人が議論を交わし合っています。

現場の先生方にとって、大きな悩みは、いじめと不登校です。

今年の8月の日本教育相談学会では、不登校問題に関するワークショップが行われ、新井が講師を務めました。

不登校問題に立ち向かう全国の小中高の先生たちやスクールカウンセラーさん、不登校問題に関心が高い大学院生さんが集まりました。

日本教育相談学会の他のワークショップの講師は、大学の先生ばかりでした。

民間のカウンセラーで講師を務めたのは、新井だけで、とても光栄でした。

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さて、ワークショップの内容について、簡単にご説明します。

ワークショップでは、新井が不登校セラピーで、どのようなカウンセリングを行っているかをベースに、「不登校の根本原因とは何か?そして発生を防止するには?」のワークショップをしました。

全国の小中高の先生たちに情報をご提供し、正しい知識を得ていただいて、不登校問題の解決にお役立ていただきました。

その中でお話しした、不登校の根本原因、見捨てられ不安とは何か?について、今日お伝えさせていただきます。

見捨てられ不安というのは、不登校問題の根源に位置する一番重要な根本原因です。

これが理解できれば、様々な他の問題も理解しやすくなります。

また、見捨てられ不安が解決できれば、不登校は、根本から解決可能です。

 

見捨てられ不安とはどう言ったものか?

不登校のお子さんは、多くが自分はおかしいと思っています。

「自分だけ変だ。」

「自分だけおかしい。」

「ついていけない。」

「浮いている。」

「周りの子がちゃんとできていることが、自分だけできていない。」

概して、不登校のお子さんはこんなことを不安に思っています。

 

「自分は勉強に追いつけない。」

「友達のグループに入れない。」

「周りの子は大人なのに、自分だけ精神的に幼い。」

こんな周りと自分との違いを強く感じています。

 

ちなみに本当に違っているかどうなのかは、不安と全く関係ありません。

でも、お子さんは、さらにクラスメートたちからどんどん心の距離が離れていく不安を感じるようになります。

「こんなおかしな自分は周りから見下されたり、嫌われたり、邪魔だと思われたり、話したくないと思われてしまうんじゃないか。」

「自分のことなんて、どうでもいいと、思われているんじゃないか。」

「自分は孤独になっていくんじゃないか。」

これが見捨てられ不安なのです。

 

この不安に勝てる人間はこの世の中にいないと私は思っています。

大人であっても、職場であなたは邪魔だ、来てほしくないと思われてら、出社できなくなるでしょう。

子供なら、なおのこと、この不安に耐えることができず、学校に行くことができません。

これが不登校の一番わかりやすい原因です。

つまり、この不安がなくなれば、お子さんは学校に行くことができますし、ゲーム依存や昼夜逆転、勉強の無気力、対人不安など、親御様が悩んでいらっしゃる様々な周辺問題もきちんと解決することができます。

 

では、この見捨てられ不安というものを解決するためにはどうすればいいのか?

これを解決するためには、そもそもなぜこのような不安がうまれたのか?原因を解明する必要があります。

長くなりましたので、その原因については、また別途、皆さんにお伝えしたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。