こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

 

お盆に入りましたが、帰省や旅行でお困りになっていませんか?

 

・お子さんが行きたがらない

・当日の朝になるとお子さんがドタキャンする

 

こんなふうなことで、もめてしまったという声が毎年、私の元に寄せられます。

 

「子供が行きたくない」と言っている状態に対して、うまく共感することができず、お子さんを悪化させてしまうというケースが絶えないんです。

 

私が最近、聞いた中では、お子さんがお出かけ前に服装を決めるのに1時間半かかったケースがありました。

このことで親も切れてしまい、その子が家族全員から攻撃され、大変な問題になってしまいました。

このように時間がかかるケースは、特に女の子に多いと思います。

 

「出かける前の服装、化粧、髪型を完璧にしないと出かけられない。」と、数時間単位で、準備に時間がかかることも、実は珍しくありません。

そのことで、せっかく予定していた移動の便に間に合わなくなるなどの問題も起きています。

もう1つ時間がかかる理由は、知らない土地に行くことや移動自体が、お子さんが嫌なことと感じているため、服装や化粧を完璧にしないと不安に感じるためです。

 

両方とも、その場で即解決する方法がないため、せっかくの夏休みなのに、親御様も、イライラのスイッチが入ったり、困ってしまったという話を本当によくお聞きします。

 

その場で即解決する方法はありませんが、それに近い改善効果がある方法について、今日お伝えします。

 

それは、親の口ぐせを治す方法です。

 

親の口ぐせが与える影響

人間には、どんな人にも口ぐせがあります。

特に不登校の親には、特徴的なマイナスの口ぐせが多数あるんです。

 

「でも・・・」

「・・・けど」

「えーっ(イヤだ)」

「えっ(不信感)」

「あっそう(嫌味)」

「あ、そう(私もう知らない)」

 

そして、ため息や舌打ちも、口ぐせです。

 

これらのマイナスの口ぐせを普段から注意深く気をつけて、一切やめることです。

親のマイナスの口ぐせを治すと、かなり早くお子さんへの改善効果が現れます。

なぜなら、口ぐせには、親のマイナスの考え方が強く現れているからです。

 

例えば、「でも」を無意識に連発するのは、こんな親の考え方があるからです。

 

「(あなたの話はどうでもいいから)私の話を聞いて欲しい。」

 

この考え方が強く形となって現れると、「でも」という口ぐせに現れてくるのです。

 

実際に「でも」という口ぐせをやめてくださいという私のアドバイスに従って、お母さんが努力した結果、1週間で子供が、かなり改善したというケースもありました。

親のマイナスの口ぐせを治す方法は、本当にシンプルで効果の高い方法なのです。

 

私がアドバイスしたことを愚直に実践なさっている方は、セミナーやカウンセリングでも、100%お子さんの不登校が改善しています。

そして、親のマイナスの口ぐせを治すと同時に、子供が何かに対して動かないことに対して入る「イライラのスイッチ」も、ぜひとも消さねばなりません。

 

親の「イライラのスイッチ」

子供はロボットではないので、親の思う通りには動きません。

すべて大人の考える都合のいい時間通りに子供が動いていたら、逆に危険です。

子供はわがままでないといけないのです。

 

私が娘を遊園地に連れて行った時のことです。

身長制限によって、乗りたくても乗れない乗り物がありました。

そこで娘は怒り、泣き、不平・不満をぶちまけ、その乗り物の乗り場から1時間半の間、離れませんでした。

私は説得しませんでした。(軽く説得しようとしましたが、ダメでしたので、説得はすぐにやめました)

ただひたすら、娘のそばに寄り添いながら、共感し続けました。

 

「乗りたかったなあ。せっかくここまで来たのに乗れなくて、残念だよね。悔しいなあ。」

 

私は娘にガマンしろとは、一切言いませんでした。

こういう話をすると、親御様は、すぐに不安になります。

 

「そんな共感をしたら、何でも思い通りになると思って、わがままになるんじゃないか。」

 

現実は、その不安とは逆なのです。

数年経った今現在、娘の姿は全くその不安とは逆になっています。

 

娘が乗り場から離れなかったとき、すでに閉園時間に近い夕方でした。

遊園地の人間から出て行けと言われて、しょうがなく、娘も動かさないといけない状況でした。

もし、それを言われなければ、私は何時間も寄り添っていたと思います。

 

この1時間半の間、お子さんに寄り添うというような小さいことを親がガマンできなかったことの積み重ねで、今のお子さんの不登校があるのです。

1時間半の間、ガマンできなかったために、何年もムダにしているんです。

 

その後の事情は、一切関係ありません。

その後の予定なども、関係ありません。

 

1時間でも、2時間でも、お子さんに寄り添おうという姿勢があるかないか?

それが積み重ねとなって、子供の将来に現れるのです。

 

今、私の娘は、携帯を何時間でも見続けます。

もし、それを一緒に見てくれと言われたら、私は何時間でも見るつもりがあります。

これが愛着の感覚なのです。

 

共感とともに、親御様には、この愛着の感覚を常日頃から養っていただきたいと思います。

養うことで、もっと大きな器を持ってください。

 

たかが1時間や2時間で、「人生お終いだ」というぐらいのうろたえ方をする人が多いのですが、その程度のことでガタつかないでください。

1時間でも、2時間でも、100時間でも、1,000時間でも、お子さんに寄り添い続けるというぶれない芯を持ってください。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「プール」

前回のクイズに5名の方から回答をいただきました。ありがとうございました。

すべての方のお答えが正解です。

大事なことは、子供の気持ちを考え、それに気づこうとする姿勢です。

 

1つ残念だったことは、「子供は自分の水着姿を見られたくない」と思っているという回答がなかったことでした。

みなさんの考え、一人一人が、良い視点をお持ちなので、さらにそれを深めて行くことも、とても重要です。子供の気持ちを深く掘っていくのです。

 

ちぃちさんのお答え

「学校の友達と会ってしまうかもしれないからプールに行きたくない。」

 

もちろんそうです。

ではなぜ、プールで友達と会うのが嫌なのか?

 

うらさんのお答え

「プールに行って泳ぐ事に、意味がない。」

 

では意味とは何か?

なぜ、プールで泳ぐことに意味がないと思うのか?

というふうに子供の気持ちを掘り下げてください。

 

ひろさんのお答え

「子供は外で体を動かすのが一番」という母親の固定概念があるのなら、なぜ、そのような固定観念を持っているのか?

 

匿名さんのお答え

「なぜ、親は1日中家にこもっている子供の姿をよくないと思っているのか?」

 

この部分を掘り下げてみてください。

 

ゆきんこさんのお答え

・運動させたいという親の思いへの反抗心。家でゲーム等をして運動しない自分を認めてもらえてないという見捨てられ不安

・外に出るのか面倒くさい

・暑い中、運動したくない

・親と一緒にいるところを見られたくない

・体調が悪い

・親の押し付け感が嫌。行きたい場所を聞いてほしい(プールは嫌だけど、海なら行きたいなど)

・都合が悪い(見たいテレビがある等)

 

それぞれ掘り下げていくと、とても愛着の感覚が養われるとおもいます。

 

必ず正解でなくてもいいのです。

子供の考えを考え、近づこうとする姿勢が大事なのです。

でなければ、不登校は解決できません。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「ディズニーランド」

カウンセリングで関わったあるお子さんが、ディズニーランドは平気だけど、プールは嫌だと言いました。

実際は、そのお子さんは、プールは嫌と思いながら、プールに行けて楽しめたようでした。

 

不登校のお子さんは、ディズニーランドは平気で行ける子が多いです。

どちらも人が多く、同世代の子供が多いのには、変わりはありません。

 

なぜ、ディズニーランドは平気で、プールは嫌なのでしょうか?

 

この理由を考えてみてください。

 

この理由がわかるようになると、愛着の感覚も養えますし、お子さんの漠然とした不安が、かなり具体的に姿や形がわかるようになり、共感しやすくなります。

 

不登校のちょっとした謎、みんなディズニーランドは大好きで、平気で行ける。

これはなぜなのか?

 

この理由を考えて、このブログにコメントください。

 

次回8/22(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方をお伝えします。ぜひこの機会を活用してください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。