こんにちは、不登校セラピーと子供自信協会の代表理事の新井てるかずです。
ホンモノ共感とプラス言葉の勉強会
前回のブログでお伝えした、ホンモノ共感とプラス言葉の勉強会で出した、3つのマイナス言葉のクイズについて、新井が考える一つの正解をご紹介します。
なお、お二人の方が、3つのマイナス言葉に対して、プラス言葉を考えて、ブログに投稿してくれました。ありがとうございました。
掃除すると決めていたのにしていなかった子に「週に1度掃除する予定じゃなかったの?」
ブログに投稿してくれたのは、
「週に一回掃除すると言ってくれて嬉しかったわ。手助けが欲しかったら教えてね。」
「今まで部屋の掃除をしてくれたよね。掃除するのえらいなぁってお母さんは思っているよ。掃除したらきれいになって気持ちいいよね。自分のペースで気が付いたら部屋の掃除できたらいいね。」
お二人ともすばらしいプラス言葉になっています。ありがとうございます。
新井も考えてつくった言葉を紹介します。
「お父さんは、部屋を清潔に、衛生的に保つことが好きなんだよね。あなたはどう?キレイで衛生的の方がいいと思う?」
子供がそう思うと答えたなら
「そうかそうか。それはお父さんも嬉しいな。完璧に隅々までしなくていいから、毎日きちんとしなくていいから、ポイントを押さえたゴミ掃除をお父さんと一緒にやってみようか。」
子供がそう思わないなら、
「そうか、わかった。それは気にしなくていいよ。多分やる気が出るタイミングがあるんだよね。そのタイミングがきたら、お父さんに教えて、もしよかったら手伝うよ。」
家でほぼ引きこもっている子に「ちょっと運動したら?」
ブログに投稿してくれたのは、
「お母さん、最近太っちゃって、一人では運動続かないから、一緒に付き合ってくれない?」
「お母さん、今日、自転車をこいでちょっとだけこの辺りを走ってきたのよ~。けっこう足が痛くなるよね。天気はいいし、とっても寒いけど気分はよかったよ。窓開けて外の景色を見てみる?寒いかもね~!」
こちらも、お二人ともすばらしいプラス言葉です。
実は、不登校の子供に対して、勉強と並んで、運動をしてもらうのは最難関の一つです。プラス言葉に変えたとしても、なかなか難しいでしょう。これもチャレンジの一つとしてやってみました。
子供に対して、新井なら、こういう風に声をかけます。
「あのさ、ちょっと聞いてくれる。お父さんさあ、体力が落ちてきて、健康診断でもちょっと運動したほうがいいって言われたんだよね。お父さんもなんとかしたいと思っているけど、なかなか一人ではお取りかかるきっかけがないんだよね。
こういうものって人と一緒にやると、きっかけにもなるし、続くんだよね。そこで、こんなこと頼めるのは、あなただけなので、あなたにお願いしたい。
お父さん、ものぐさだから、外でやる運動はめんどくさいかなあと思っちゃうんだよね。室内でできる運動を考えたいんだよね。
でもね、お父さん、運動音痴だし、どういうものがあるのか、わからないんだよね。もしよかったら、一緒に考えてくれない?こんなこと頼めるの、あなただけなんだよ。」
そして、5つぐらい一緒に運動メニューを考えて、さらに声をかけます。
「この運動は二人でやるものだけど、付き合ってくれないか?しんどいときとか、めんどくさいときは、何もしなくていいから。あなたの調子いいときに、一緒にやってくれる?」
「学校行かないでゲームばっかりやっていたら、ダメ人間になるよ」
ブログに投稿してくれたのは、
「ゲーム面白そうだね。ただやり過ぎると視力や姿勢が悪くなるって、テレビで言ってたよ。休み休みにできるといいね。
もし、他にやってみたいこと、読書や絵描き等々あれば、お店にいって一緒に探そうね。」
「今は学校へ行きたくても行けない状態なんだよね。辛いよね。家でいても時間が余っちゃうから、仕方なくゲームをして時間を使っているんだよね。お母さんは知っているよ。」
こちらも、お二人ともすばらしいプラス言葉です。
新井が考えた3つのプラス言葉をご紹介します。
「ゲームはもう好きなだけやりなさい。お父さん、一切制限しないよ。」
「そのゲーム面白そうだね。もしよければお父さんにもやり方を教えてくれる?」
「ゲーム楽しそうだな。お父さんもやってみたいなあ。
ところでさあ、家族みんなでできるゲームをあなた知っている。そのやっているゲームは家族みんなでできる?
もしできるのであれば、今度、お父さんとお母さんと弟に教えてくれないかなあ。夕食の後みんなで、それやろうよ。
最近、なかなか家族で一緒に何かするってなかったから、ぜひあなたにそれをみんなに教えて欲しいんだ。どうかな?」
プラス言葉に変えるたった一つの重要なポイント
新井がつくったプラス言葉には、共通する重要なポイントがあります。それは、子供に何かをさせるという視点がないことです。
掃除させる、運動させる、ゲームをやめさせるという指示や指図的な視点を持っていません。指示や指図では、子供は動かないからです。
指示や指図の代わりに子供の気持ちに訴えかけて、子供に「〇〇ということで、ちょっと協力をお願いできるかな?」という視点で、プラス言葉をつくりました。
なぜ協力をお願いしたいかという理由をいかにうまく考えられるかがポイントです。
おそらくこのような視点であれば、多くの子供は、多少なりとも協力をしてくれるのではないかと思います。
ポイントは繰り返しになりますが、親の都合で指示や指図をして、動かそうとしないこと、子供が納得できる、自然に動きたくなる理由を考えることです。
さて、今回ブログにコメントいただいた匿名さんと深見さんは、メールアドレスは書かれていませんでしたが、特別に新井が無料で質問を受け付けます。
「こういう場合にどう共感したらいいのか?」
「このマイナス言葉をどういうプラス言葉に変えればいいのか?」
など、質問があれば、また同じブログの記事コメント欄にお書きください。新井が個別にお応えさせていただきます。
魔法ことばベーシック講座の参加者の最新の感想
子供の自己肯定感を高め、不登校を自然に解決する魔法ことばベーシック講座の参加者の最新の感想をご紹介します。
講座の中では、新井が高校1年生の次女の進路相談について、じっくりと心と心の会話をして、悩みを聞き出している動画を見てもらいました。
「新井先生の娘さんの会話を実際に見ることができて、びっくりしました。私は、親とこのような話をしたことがありません。そして息子とも話をしたことがありません。これから息子とも心の会話ができるように、まずは少しずつ会話を増やして、息子の心の声を聞きたいと思います。
実は、今までベーシック講座に参加して、大きな変化がありました。
「他人が自分のことをどう思っているのか?」
私はいつもそのことを不安に感じていました。ところがベーシック講座に参加して、そのことをほとんど考えないようになることができました。」
「愛着、共感、プラス言葉について、しっかり学ぶことができて、良かったです。子供とじっくり心と心の会話を出来るようになるため、この考え方と姿勢を必ず継続します。」
「最初は言葉がけなんてと思っていましたが、何かが引っかかっていて、魔法ことばベーシック講座を受けました。
第1期の時は締め切りが終わっていて、がっかりしましたが、また講座があると知って、すぐに申し込みました。2回目のリピート参加ですが、少しずつ共感のテクニックが身についてきています。
また自分はこんなことができていなかったのかと痛感することもよくあります。
息子は今、社会復帰を果たし、私とともに大人に混じって働きながら、自動車学校にも通い始めました。」
「今の自分の言葉がけは何かが違うと感じていました。そして表面的な内容よりも、根本的なことから育て直しを実践したかったから、魔法ことばベーシック講座を受ける決意をしました。
そこで自分の過去と今の子供の状態には、深い関係があることに気づきました。毎回学びが深く、すべて実践できるようになるまでは、もう少し時間がかかると思います。
しかし子供が自分のことを話すようになってきました。これはとても大きな変化で、フリースクールにも休まず継続的に通えるようになりました。
良い未来を手に入れることができると思います。」
「講座に参加中、自分が参加者や新井先生に話を聞いてもらうワークをたくさんしました。そこで気分がとても落ち着いたので、私も子供の話を引き出そうと思いました。
私と私自身の親との関わりに難があったことは自覚していましたが、ここまで人に話せたのは初めです。今まで誰にも話せませんでした。人に話すことが初めてできて、とても良かったです。
まだまだ私自身の浮き沈みが日々ありますが、自分の気の持ちようがだいぶ変わってきたような気がします。
子供の表情が明るくなってきているのがとてもホッとしています。」
次の方は奥村美里さんという日本一の英語コーチの方です。
「わたし自身、子どもは1歳未満で、まだまだこれからです。実際に参加してすごく良かったです。共感のコミュニケーションを学ぶことができました。
わたしの英語講座にも子育て悩む方がたくさんいらっしゃいます。そこで子育てに悩んでいるお母さんたちには必須の講座だと思いました。」
母親を早くに亡くなった方、
諸事情で祖父母に育てらえた方、
母親の子育てを知らない方、
子育てのやり方をちゃんと知りたい方、
自分自身がちゃんとした子育てを受けられなかった方にも最適ですね。
「1期から連続して参加しています。横につながった話と実例で、理解が深まっています。
今まで何ども学ぶことで、すべての学びがつながり、深くなってきました。自分自身が父親として、人間として全く変わってきています。」
「この講座には、子供への良い言葉がけを知りたくて、参加しました。
実際に、半年引きこもっている子に、講座で学んだホンモノ共感とプラス言葉をしていったところ、会話が増えて、目を見て話してくれるようになりました。
さらに自分が解決脳タイプで、そのことが原因になっていたことがわかりました。また親子の愛着関係の大切さや自分のマイナス言葉の多さに気づきました。
それを改善すると子供が接してくれる時間が少しずつ増えています。
これは新井先生への要望ですが、プラス言葉をまだまだ使えないので、こういう時、こういう言い方があるよということを教えてくれますでしょうか。」
こんな風に、多くの方々が、我が子の幸せな将来のために、頑張っておられます。すでに2割近くのお子さんが再登校されています。
次回の講座の説明会は、来年5月、講座開催が6月を予定しています。
自宅ケア教材「耳から憶える100の共感テクニック」
プラス言葉もホンモノ共感も毎日やればやるほど、自然とできるようになっていきます。
そこで、皆さんが、ホンモノ共感とプラス言葉を当たり前に使えるようになる、そしてお子さんの自己肯定感を高めて、不登校も自然に解決できる自宅ケア教材をつくりました。
ホンモノ共感とプラス言葉を身につけるには、すでに多くの方が実践していて結果が出ているホンモノをそのまま使うことが、最短で最速で最善の結果を生みます。
1200件以上の不登校問題を、つぶさに検証した結果、そのまま耳で聞いて、マネすることで使える言葉を新井が「耳から憶える100の共感テクニック」として音声教材にしました。
言葉だけでは伝わらない、言葉のあや、五感、ニュアンス、テンポ、感情の込め方をぜひマネしてください。マネすることによって、あなたの言葉も子供の心に届くようになります。
これが不登校解決の第一歩になります。
12/31(日)に「耳から憶える100の共感テクニック」について、号外のメルマガでお知らせしますので、楽しみにしていてください。