こんにちは、不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

前回はゲーム依存、ネット依存、スマホ依存について、お伝えしました。

 

なぜ、多くの親御様にとって、ゲーム依存が問題になっているのでしょうか?

 

その理由の一つは、親がゲームをバカにしているからです。

 

ゲームをバカにして、見下して、くだらないものと思ったことはありませんか?

カウンセリングや魔法ことばベーシック講座でお会いする親御様、特にお母さんたちは、こんなふうによく言われます。

 

「子供がゲームを長時間やっていると、居ても立っても居られなくなり不安になる。」

 

親のゲームに対する認識は、大きく分けて、2つあります。

1つの認識は、ゲームは生産性がない、長時間やったところで何も生まない、バカな人間のやることと思っています。

もう1つの認識は、ゲームは危険なものであると思っています。

長時間やり続けることによって、ゲーム脳という、脳の異変を引き起こし、かつ現実と虚構の区別がつけられなくなると思っているのです。

 

この2つの認識に共通しているのは、非常に傲慢な性根です。

 

私自身は、ゲームに対して、どうのこうのと思ったことはありません。

どちらが上か下かも、考えたことがありません。

しかし、不登校の子の親御様の多くは、こんなふうにゲームを見下しています。

 

「ゲームをやっても何もならない。」

「ゲームの時間は無駄である。くだらないものである。」

 

このように根拠のないレッテルを貼って、物事に優劣をつける考え方こそが、不登校の原因なのです。

 

ゲーム脳の研究結果は本当なのか?

私は、ゲーム脳についての研究結果について、あまり追求していません。

しかし、あまりにも多くの親御様が惑わされるので、私の考えを述べたいと思います。

 

ゲーム脳の研究に関しては、多くの疑問、異論が噴出しており、私がその研究結果を見ても、科学的な研究とは言えないと感じられます。

多くの人は脳科学者の脳の画像データを見せられると、考えずに、一気に信じ込んでしまいます。

 

ここで私から、親御様に考えていただきたい大事な点が2点あります。

 

1点は、権威的な人間が出したデータ、研究に関して、もし脳の萎縮が本当だとしても、それがゲームのみによるものなのか断定できるでしょうか?

もう1点は、そういった脳に関する研究データがあるとして、それが悪であると考えてよいのでしょうか?

 

例えば、ゲームと脳波に関する研究があったとします。

ゲームによって、何か脳波の変動がみられたとして、それが本当に悪なのでしょうか?

もしそのような脳波の変動が読書に対してみられたとしたら、皆さんはお子さんに対して、勉強をやめろと言わねばならなくなります。

 

またゲームを行ったことで何か脳に変化が出たとしても、それが本当にゲームだけで起きるのか?その根拠はどこまであるのでしょうか?

 

最初からこのような研究は、ゲームが悪であるという前提に立っています。

その上での研究は、科学的とは言えません。

多くの人は世間で流布している話に対して、あまりにも簡単に信じ込みすぎなのです。

 

なぜ、そのように多くの人は簡単に信じ込むのでしょうか?

それはあなたの中に不安があるからです。

本当の原因は、ゲームではなく、あなたの不安なのです。

 

「子供が、ゲームやネットの世界と関わることによって、どんどん自分の手の届かないような、コントロールの効かない世界に行ってしまう。」

 

「社会適応力を失って、まともな社会生活を送れなくなってしまう。

そうするとまともな社会生活を送っている人にとって、何の役にも立たない役立たずとなり、見捨てられてしまう。」

 

「普通の社会生活を送っている人たちにとって、普通の枠からはみ出た人間は相手にされなくなってしまう。」

 

このような不安があるのではないでしょうか?

 

これらの不安が、ゲームを子供の敵だと認識するのです。

 

戦うべき相手を間違えてはいけません。

戦うべき相手は、あなた自身の不安なのです。

 

あなたは自分の不安をきちんと見つめなおしたことがありますか?

おそらくほとんどの方は、一度もないはずです。

 

親が不安を捨てなければ、子供の不安が良くなるはずがありません。

だから学校に行けないのです。

 

では、どのようにしたら、不安を解消できるのか?

不安を解消する第一歩は、自分軸を持つことです。

親の考えや世間の評価、他人の目、そういったものに惑わされず、あなたの目と心で、判断するのです。

 

なぜ、ゲームが良くないのですか?と聞かれた時、あなたはどう答えていますか?

もし、世間の評価、他人の目、何かのデータを気にしたコメントをしているのであれば、あなたは自分の考えがないロボットだということです。

自分の頭で考え、知識、経験に照らし合わせて、判断することがとても大事です。

ちゃんと根拠に基づいて判断するのです。

 

ゲーム脳の理論には、根拠など全くありません。

 

もし、ゲームによって、脳がダメになるのであれば、あなたの知り合い100人に片っ端から聞いてみてください。

ゲームをやりすぎて、脳に異変が起きて病院に入院した人がいるでしょうか?

 

そして入院した人がいるなら、脳が本当にゲームによる異変なのか?あなたは確認するべきです。

しかし、ゲームは不安だという人は、実際、ゲームによって、脳が異変になった人は見たことないはずです。

 

なぜ、ゲーム脳を見たことないのか?

 

それは妄想だからです。ゲーム脳など実際は存在しません。

ゲームに関して、一つ現実的な問題があるならば、それはスマホ等で行われるオンラインゲームでの課金です。

結構な額になることもあるようで、少々頭の痛い問題かと思います。

 

オンラインゲームの課金への対応

これに対して、どのように対応すればいいのでしょうか?

先週のホンモノ共感とプラス言葉クイズで、おばさんから次のような回答をいただきました。

 

課金したいの?いくらかな?

課金してアイテム買ったら、どうなるかやってみて教えてね!

かっこよくなる(強くなる)と良いね!!!

 

今月は、3,000円ね。

この金額で、頑張ってやりくりしてみてね。

もし、足りなかったり追加で欲しくなっちゃったら、一度相談してみてね。

お母さん、やりくり出来るか考えてみるよ。

 

理由:

課金したい気持ちを、受け取って満たしてあげる。

でも、予算を決めて絶対に妥協しない、と言ってしまうと不服だろうから、

あなたの言うことを聞く準備があることを伝える。

 

これは、満点の解答で、正しい解答です。

 

不登校のお子さんや引きこもりのお子さんたちは、自分の意思や感情を幼少期から現在に至るまで、封じ込めてきた子が多いです。

または様々な事情によって、自ら封じ込めてきた子もいます。

ゲームであろうと、なんであろうと、彼らが封じ込めてきた感情を表に出してあげなければいけないのです。

 

またほとんどのお子さんは、親の懐ぐあいは、だいたい知っています。

全く払うことができないぐらい巨額な支払いを要求してくることはありません。

その上で、彼らはどうしても今、自分が欲しいものをきちんと要求してくるのです。

ここを認めて受け取ってやらねば、彼らの自己肯定感は回復しません。

 

多少痛い出費かもしれませんが、ここで自己肯定感を回復することに失敗すると、今後はるかに高額な出費がかかります。

通信制や専門学校、そういったものを多く渡り歩くことになり、確実に数百万円の出費を要することになります。

 

それで回復するならば良いかもしれませんが、ほとんどのケースで、それらはドブに捨てられるようなものです。

そんな無駄になるかもしれない数百万よりは、数千円という形で、彼らの意思や気持ちを満たしてあげる方がはるかに有益なのです。

 

そして、安心していただきたいことがあります。私がお教えするホンモノ共感をきちんと続けると、子供は1ヶ月でゲームを自ら手放します。

あなたがホンモノ共感で、安心を与えることで、子供は3次元もリアルの世界も安心できると認識し、2次元から3次元にちゃんと戻ってくるのです。

そのための投資だと思えば、こんな安いものはありません。

それぞれのご家庭の経済的な事情に合わせて、課金は許してあげてください。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ

ここで今回のホンモノ共感とプラス言葉クイズです。

あるご家庭の幼い女子がこんなふうに言いました。

あなたはどのようなホンモノ共感をしますか?

 

「いいこと思いついた。みんなで明日ハワイに行こう!」

 

このご家庭は様々な問題があり、親同士いがみ合い、殺伐とした家庭です。

この状況に幼い女の子は胸を痛めていたという前提で、どのような対応をするのか考えてください。

 

あなたが考えるホンモノ共感とその理由をブログのコメント欄に残してください。

 

私のホンモノ共感の考え方を、皆さんが、腑に落ちて、そのとおりにホンモノ共感ができれば、お子さんは約1ヶ月か2ヶ月で、自発的にゲームやネットを手放して、適切にゲームやネットをする時間を自己管理できるようになります。

 

次回6/27(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方をお伝えします。ぜひこの機会を活用してください。